在原業平(ありわらのなりひら)とともに蔦の細道を歩く

08『伊勢物語』から江戸・明治まで

岡部と静岡の間に位置する宇津ノ谷峠。現在は国道一号線が通り、車で快適に走り抜けることができますが、主な移動手段が徒歩だったその昔には、難所として旅人を手こずらせました。実は、現在「宇津ノ谷峠」と呼ばれている道には三つの異なるルートがあります。中世の歌物語『伊勢物語』には、その一つである蔦の細道を在原業平が歩いた場面が描かれています。都を離れる心細さのなかで業平はこの峠を歩きのぼり、歌を詠みました。また、この逸話以外にも、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』や歌集などに宇津ノ谷峠の様子が記されています。
往路では、まず坂下地蔵堂で『伊勢物語』などを読みながら蔦の細道について解説した後、実際に峠を歩いていきます。
復路は、もう一つの宇津ノ谷峠―江戸時代の東海道のルート―を通ります。近代に入るとこの峠には隧道(トンネル)が通り、人々の通行を助けました。この地に伝わる十団子の話も聞きながら、中世から江戸、そして明治へと移り変わっていく在りし日の峠に思いを巡らせてみましょう。

案内人

浮世絵研究者 石上阿希
普段は東京の大学で江戸時代の浮世絵や書物の研究をしていますが、生まれ育った藤枝を描いた浮世絵をコツコツと集めながら、藤枝の昔を調べたり、考えたり、歩いたりしています。

(有)佐野石材 六代目社長 佐野雅基
(有) 佐野石材六代目。子供のころからお寺に出入りしていたことから歴史に興味を持つ。人の想いをカタチにするお墓づくりのお手伝いの傍ら、古代藤枝人の想いや祈りを今に伝える。

注意事項

小雨決行・荒天時中止


峠をのぼりますので動きやすい服装と運動靴でご参加ください。
歩行距離約5km
持ち物:水筒。必要な方は、筆記用具、雨具、飴など。

集合場所

つたの細道公園駐車場/藤枝市岡部町岡部2086(辺り)

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申し込み・問い合わせ先

WEBサイト

または
0120-761-794(佐野石材)

注意事項

開催日程

『伊勢物語』から江戸・明治まで

実施日時
2022/10/30(日)9:00~13:00
予約開始
2022/9/20
予約終了
2022/10/17
料金
1,000円(資料、保険、おやつ代込み)
定員
20/20
最少催行
10

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