「坐禅」、何度も聞いたことが有ります。
各種メディアでその様子を垣間見た事も、相当数有ります。
自分が子供の頃叱られて正座させられた、
その様なセピア色の経験がスッと頭の片隅をよぎりました。
ほんの少し山道に分け入っただけで
山中に在る寺の雰囲気を持った林叟院に到着、
無風だが明らかに感じる寒気に触れると
そんな「もやっとした気分」は消えていました。
瞬く間に夜明けの雰囲気は過ぎ参加者の方々も集まられて、
これから体験する坐禅の「作法と心得」を住職、副住職から授けられました。
坐禅はこの中の坐禅堂(部屋)で体験します
入堂し自分の座る前に着き、そして坐ります。
結跏趺坐(両足首を太腿の上に)または半跏趺坐(方足首を・・)で坐り、
手は法界定印(親指と人差し指で作る)、
背筋を真っ直ぐに伸ばし・・・・・
(正しい作法などについては、それぞれご確認下さい)
厳粛な坐禅体験中です
ひたすら坐られて、自分と向き合うことが出来たでしょうか?
坐禅の後は、おかゆ朝食です
3段に重ねられた器を3列に展開し、
手前は匙(さじ)と箸(はし)、黒色の漆が渋く良い感じです
「おかゆ」をたくあん、梅干し、ごま塩で戴きます
おかゆは、手を伸ばし「一さじ」毎にすくって食べます
食後、白湯を戴き残しておいた「たくあん」で器を拭いきれいに戻します。
「おかゆ朝食」後の「茶話会」でプログラムは終了です。
坐禅という非日常体験を
「坐禅とは、どんなものなのか実体験してみたい」
「坐禅によって、自分を少しでも見つめてみたい」等々、
それぞれの思いの一部が実現出来たのではないでしょうか?
また何らかの得られるものが有ったと感じられたなら、
充分参加の価値が在ると考えます。
(はんだ むねお)