リポートreport

No.04「闘茶」ってなんだろう? まずは体験してみよう

天下一闘茶会は、残念ながら2年連続中止となりましたが、闘茶体験は健在。
参加者の方は、それぞれの主観を客観に近づけようと個人的に闘い、その成果を複数人で争います。
闘いは、自信と不安の交錯で混乱しながらも結果を出し、観客は結果と共にそんな状況を楽しみます。

さて、会場の熊切商店で出番を待つ「急須等の器材」と「参加者の方々」

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パートナーの原さんの手慣れた説明を真剣に逃さず聞いて、しかも和やかな参加者1組目の2名さん(お茶の色、緑での挑戦は自信の表れか?)。

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他の2組目の参加者の方は、説明書きを手に持って口頭説明を確認しながら聞いています。

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今回は、近隣5産地の茶葉を集めての体験となります。
茶葉の香りは、遠慮気味に少しつまんで確認するのではなく、大胆に目一杯を手の平ですくってしっかりと利きます。そうした方が「茶葉を痛めない」効果もあるようです。

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「花・鳥・風・月・客」5ヶ所の茶葉に湯が注がれます。
その違いを自分で確認して、感覚にコピーします。ここで特徴をグループ分けすると
いい判断材料となります。

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闘茶は1茶葉毎に体験してゆきますので、直近に出された茶葉が花鳥風月客の何れかを回答用紙(?)に記載してゆきます。

参加者数10名以下の場合は、それぞれ配られたに「花~客の木札」を自分に割り当てられたスロットに挿入してゆく「闘茶回答用木札収納箱」的な専門具が利用できます。
勿論、今回は4名ですから…収容箱を採用です。

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配られた「木札」と参加者の収容を待っている「収要箱」

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4名分の「何れかのお茶」が急須から注がれます。

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「さあ、さあ…さあ」と淹れられたお茶が花~客の何処かを判断します。
色、香、味…どこだ、どれだ、何だった…うーーん、思い出せ先程の感覚。
自分の引出しと比較、とにかく考え中です…
待てよ「これでいいのか?」また迷う。

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紙コップでの闘茶が続きましたが、締めは陶磁器での闘いです。

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毎回、木札を割り当てのスロットにいれます。陶磁器の回の4名様の結果ですが、皆さんの感覚の違いが良く判ります。

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気を張った一刻は、少し残った心地良い疲労感が好印象を与えてくれました。

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金色(茶色)の熊(ベアー)⇒茶部屋、熊と刀で⇒熊切…で良かったかな?
壁に、天下一闘茶会の雰囲気を感じられる展示も在りました。

(はんだ むねお)