リポートreport

No.03〝達人と行く!「藤枝朝ラー」デビューツアー〟

6月9日に行われた〝達人と行く!「藤枝朝ラー」デビューツアー〟に参加してきました。

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案内人は藤枝朝ラー文化軒究会 事務局長の石間さん。

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朝ラーとは何かを知っている人も多いと思いますが、改めて説明すると、朝ラーとは朝早くからラーメンを食べる食文化のこと。

藤枝は古くからお茶の生産地として有名なエリアで、お茶取引などで早朝から仕事を始める人が多く、仕事を終えた茶業関係者などが腹ごしらえをしようとラーメン屋には朝早くから行列ができたといいます。そこで、店主が営業時間を早めて早朝からラーメンを提供するようになったのが起源だそう。

「朝から食べても胃にもたれない」甘い魚系スープが元祖「志太系」朝ラーメン。今ではとんこつや醤油系のラーメン店も増えてきていますが、元祖といえば魚系なのだとか。

二種類の味を楽しむ「温」と「冷」をセットで食べるのが藤枝流です。 

 

今回プログラムの参加者は2名。最初に自己紹介と、これまで行ったことがある朝ラーのお店をそれぞれお話しいただき、それを元に、石間さんがこれから朝ラーを食べに行くお店を決めます。

この日伺ったのは、藤枝市青木にある「まる泰商店」さん。今年オープンしたばかりのお店です。

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着席してメニューを選んでいると、朝ラーを食べる6割ぐらいの人が「温」と「冷」のセットを頼むと石間さんが教えてくれました。
参加者さんの中には、ここに来る前に蓮華寺池公園を散歩してお腹の調整をしてきたという方もいらして、「温」と「冷」のセットで注文。

 

セットを注文すると、こちらから特別に注文しない限り温かいラーメンが先に出てくるのだそう。

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鰹出汁がしっかりときいていて美味しかったです。

なお、志太系の朝ラーは甘めの出汁なので、一味をかけるとより美味しいそう。
また、食べるときにレンゲを使わないと石間さんが言ってましたが、なぜ使わないのかを聞き忘れました。そして、私はラーメンが熱くてレンゲを使わないと食べられなかったので使いました。

温かいラーメンを食べ終えたタイミングを見計らって、セットで注文した冷やしラーメンが運ばれてきます。

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ここで注目したいのは、冷やしラーメンは冷やし中華ではないということ。スープは温かいラーメンと同じく鰹出汁がしっかり効いていて少々甘め。
わさびがのっているのが特徴です。

冷たいラーメンを食べているときに温かいものを欲したら、まだテーブルの上に置かれている温かいラーメンのスープを交互に飲むという楽しみ方もあるそうです。

 朝8時をちょっとまわったところですが、ラーメンがあっさりめだからか、「温」と「冷」の2杯ペロリと完食です。

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まだまだ奥が深い藤枝の朝ラー。藤枝市内には食べられるお店が10店舗近くあるんだそう。

今回は藤枝にある朝ラー実施店舗のマップもいただき、「お店をいろいろ知れたから、全部行ってみたい」と話す参加者さんもいらっしゃいました。

石間さんは「今日参加されたみなさんは、これからは朝ラーの文化を広めるほうに回ってもらい、この文化を伝えていってほしい」とお話されてプログラムは終了です。

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 最近では、朝ラーのガチャができたり、朝ラー文化の誕生にまつわる歴史を描いたオリジナル紙芝居を作成して幼稚園で読み聞かせをするなど、1人でも多くの人に朝ラーを知ってもらうための活動をしています。

また、6月18日からは静岡県内のセブンイレブンで藤枝朝ラー軒公認 冷たい中華そばが販売されています。まだ朝ラーを体験してない方はぜひこちらもどうぞ。