リポートreport

No19・お寺で癒すお灸体験〈4月23日(日)正泉寺〉

藤枝市青葉町、今少し西上すれば島田市というロケーションが、今回のお灸体験の会場です。

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会場の座敷で天井を見上げると、釘を使用しないで木を組んで格子形に仕上げた、格式の高い部屋に用いられる「格天井」でした。

参加者の方は10名弱、案内人の方より、「お灸」についての説明を受け

1・乾燥したヨモギを自分ですり鉢で擦り作成した「もぐさ」を、手のつぼ「合谷(ごうこく)」(親指と人差し指の付け根)で灸体験

2・市販のお灸を使って、足の三里(膝頭下部から指4本下の外側)での灸体験

皆さんこの体験で、多分「お灸」がより身近になったのではないかと感じました。

体験後は、ヨモギ茶や薬膳ご飯などをそれぞれに味わって終了となりました。

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会案内人の方が用意された、今回の主役(?)達です。
左の盆は、生の「蓬(ヨモギ)」
右の盆は、乾燥してあるヨモギ及びそれから造られた「艾(モグサ)」

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生の蓬を割いてみると、葉の裏にある白い繊毛が出てきます。

「これは、何だろう?」そう、それを精製すると「艾」が出来ます。
艾には「蓬」に含まれる精油成分が有り、火付がよく熱さは少。
火持ちが良いので、灸には最適とされます。

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自分が灸として使用する分の蓬を、乾燥してある蓬をすり鉢い入れ、すりこぎ棒で擦りつぶします。
すりこぎ棒をすり鉢内で回して細かくしたり押し付けたりし、徐々に灸用のモグサに近付けていきます。
これが結構、力と根気が必要の様に感じます。

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全て粉にするのではなく、小さな「結びめし」状に出来る程度にこなれた蓬をすり鉢から取り出します。
「何となく、出来た・・かな?」とモグサの塊を造り上げた皆さんの感想、雰囲気が、伝わって来ました。

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生出来上がった手製のモグサを薄くスライスした生姜の上に乗せて

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自分の手のツボ「ごうこく」に乗せ、慎重に火付けします。立ち上る煙は、勢い良くではないが揺らぎながらもしっかりと確実にモグサの燃焼をいざないます。

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次は、市販されている灸製品を使っての灸体験です。

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人体の経絡上にあるツボは360以上ありますが、その中で代表的なツボへの灸「合谷の灸」、「三里の灸」を体験し、灸への登竜門となることでしょう。

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灸体験のあとは、ヨモギ茶をいただいて、まったりしたひと時を過ごしました。
また、薬膳汁粉や薬膳ご飯をいただいた参加者の方もおられました。

 

リポート・はんだ むねお

 

 

https://shizuoka-onpaku.jp/fujieda/program/2023230321120