私たちは、静岡市の蒲原という小さなまちを舞台に、どこか遠くなってしまった“まちと人の関係”を、“好き”って気持ちを使ってちょっとだけ近づけてみたりできるかな？っていうイメージで、楽しみながら小さな実験を続ける、ゆるやかでのびやかな市民団体です。
（と言ってもまだたった3人w）
※仲間募集中

例えば、ドラえもんの中で出てくる土管の置いてある空き地。
少し前だとこういう場所って確かによくあった。
きっとどなたかの土地だろうけど、誰かが「入っちゃだめだ！」って言うこともなく、子どもたちが周囲の人に怒られたり
（隣の家のガラス割ったりね）もしながら、ちゃんと自分達でマナーやルールを学んで決めて謝って許してもらって。
そこを大人たちも許容していて、必要な時に介入して。

こんなふうに、まちや社会や地域の人たちなんかとの距離が近くて、誰もが見えるし気付けるような距離感。
それはいたるところに日常として存在してて、きっとそれは「まちは自分達でつくりあげるもの」って感覚をちょっとづつみんなが持ってたってことなんじゃないのかな。
今でいう「まちづくり」っていう言葉ではなくて、風土や文化や暮らしの積み重ねが、結果として本来の「まち＝自分達」っていう感覚を自然に心と頭に刷り込ませていたんじゃなかろうか？
（※まちづくりっていう言葉や活動を否定したいわけじゃなくて、伝え方や表現の違いね。）

そんな妄想を“好き”って気持ちを使って遊びながら表現することで、「もしかしたらやっぱそうなのかもね！」って気づいたり分かち合ったりしたいなーという団体なんですね。

とってもわかりにくいwww

こういう表現をすると怒られるかもしれませんが、「だめ！」とか「困る！」とか「迷惑！」とかって言われるギリギリ手前の、「ここまでなら許せるよね」ってところを、ちゃんとリスペクト（敬意や感謝）を持って、情報共有もきちんとしながら、攻めて遊ぶ！みたいな、「（まちの許容を試す的）スリル」を楽しんでみる好奇心みたいなことなのかもしれません。

今回、静岡県の外郭団体の #アーツカウンシルしずおか の協力も得て、一つの空き家を舞台に、こんなことをやってみます。

１．まちの中に座ってみる。
外で座るという行為は、休憩や物思いにふける、少しの時間を過ごす、おしゃべりするなど、まちの中の“居てもいい”を状態だと思っています。
そこで、一つの空き家の前にベンチを置いて、居てもいい場所、関わってもいい空間を仮設してみます。
使われず、関わりもなくなった場所、普段視界に入っていても見えない場所、その一つである空き家に「座る」という関わり方を用意してみると、どうなるんだろう？
突然の違和感に気づいて、見て、座って、地域住民同士のおしゃべりや、散歩の途中の休憩など、どんなことが起きるかを、みんなで見届けてみましょう。
「関わってもいい・居てもいい」を見える化・経験化してる実験です。

２．好きを好きに表現してみるワークショップ。
その空き家をテーマに全3回のワークショップを開催します。
講師として 斉藤遥加さんが、キャンバスアートをレクチャー。
7月31日（月）の1 回目は、趣旨説明とゴールの共有、キャンバスアート制作。
8月19日（土）の2 回目は、空き家と空き家周辺のフィールドワークと、そこで見つけた“好き”をもとにキャンバスアートの制作。
11月の3 回目は、制作した作品についての発表と展示。(内容は1回目と2回目を踏まえて内容が変更になる場合があります。)
空き家の前に居てもいい状況を作ってみて、その中で見つけたそれぞれの「好き」をキャンバスに表現する。それについておしゃべりする。
そんなワークショップです。

３．一部始終を写真で収めて振り返る。
一つの空き家の前に居てもいい状況から、全3回のワークショップ、その後の展示やそれまでの創作活動やフィールドワーク、おしゃべりや関係構築などなど、初めから終わりまでを写真で収めて、それらを現像して見返す。
そんな写真展示ドキュメントを見つつ、みんなで振り返ってみます。
12月開催予定。

3つの取り組みを、小さく手渡しで伝えていく。
飛び道具を使うような大々的な広報ではなく、ちゃんと顔を見て時間をかけて同じ目線で地域の中に伝えていく。

そんな小さなプロジェクト。
アートという言葉をあまり使わないのは、遠いものではないから。
すぐそばに当たり前にあってとっても身近なものの中に、楽しみや好きを見つけておもしろがること、その感覚こそがもしかしたらアートなのかもしれないって、アートが何かを知らない私たちが思っちゃってるから。

ぜひ気軽に“まち”と“好き”で遊びましょう。
ご一緒に。